障害者雇用×行動分析学 雑記帳

障害者雇用と行動分析学についての雑感です

【目標を達成するために(1)】環境を詳しく把握しよう(物理的環境編)

【目標を達成するためにシリーズとは】 「やりたいと思っているけど、なかなかできない」、「止めたいと思っているけど、なかなか止められない」という悩みは、ダイエットや勉強、貯金、禁煙など身の回りにたくさんあります。これらはテーマは異なっていてて…

「自分の時間を取り戻そう」実践レポート(その3)行動記録の結果

前回の記事以降、約4か月間行動記録を取り続けてみました。 その結果です(量が多いためダイジェスト)。 記録は前回紹介した<トキシル-時間管理>を使いました。 トキシル | 時間の見える化・タイマー・目標管理 Junki Miyanari 仕事効率化 無料 apps.ap…

「自分の時間を取り戻そう」実践レポート(その2)行動の記録を取る方法探し

(前回の続きです) 本書では生産性とは「投入した希少価値に対する得られた成果の割合」と定義しています。 そして、本書でターゲットにしているデータは希少価値の一つである「時間」を指標としています。 「時間の家計簿」をつける 本書では、自分の時間…

「自分の時間を取り戻そう」実践レポート(その1)

ちきりん(著)「自分の時間を取り戻そう」ダイヤモンド社2016を参考にして、 自分の生産性を高めてみようという試みのレポートです。 実際にじぶんが取り組んでみて考えたことや感想をまとめたり、ちきりんさんの主張を行動分析学の知見から整理して捉えて…

自己レビューと自分の紹介文を作るためのワークシート

自己レビューと自分の紹介文のワークシートです。 ちょっと量が多いですが、ご自身に必要な部分を取り出して使ってみてください。

自分のことをまとめるツール(自己レビューと自分の紹介文)

就職活動をするときや働くときには、自分のことを知っておくことが大切になります。 集めた「自分のこと」情報は、会社の人に説明したり、働くときにミスを予防したり、本来の力を発揮するための工夫を考えるときに役立ちます。 でも、どんな情報を集めれば…

自己理解・自己決定に関する自分用の所感メモ

■自己理解・自己決定についての議論を深めるための論点 ・自己決定とは、全部本人に決めさせること?違うなら「何を本人が決め、何を周囲が決めるか」を決めるのは誰?本人?周囲? ・自己決定の範囲や程度は?手術を受ける患者に「どのメスを使いますか?」…

行動の直前、直後の情報を集める

以前、このブログで「行動の機能を考えるためには、行動の直前と直後に何が起きているのか?を確かめましょう」と書きました。 ある「行動の問題」があって、それを改善したいときには、まずその行動の直前直後の情報集めるところから始めてみましょう。 直…

仕事に対する希望を整理する

就職を希望する際には、職種だけではなく、他の労働条件も具体的に考えてみましょう。 具体的に考えることで、今の自分の経験や能力、生活スタイル、体調等に合っているのかをイメージしやすくなります。 働いた経験のない方は身近な方に聞いてみるという方…

スモールステップってどんなこと?

障害者の就労支援の業界では「スモールステップ」という言葉がよく使われます。 よく使われていますが、「実演してみて」と言われたらできるでしょうか? 人に何かを教えるときに、とても役立つスキルですが、実際にどうするのか習ったことはありますか? 基…

障害者雇用のゴールは社内に適切な行動随伴性を整えること

障害者雇用を考える時、障害者「を」どう変えるかに注目が向きがちです。 例えば、下記のようなことを障害者「に」教えることが就労支援と思われがちです。 ・新しい仕事を覚えること ・社内のルールを覚えること ・職場で求められるルールを覚えること また…

ジョブコーチについて

就労支援サービスの1つに「ジョブコーチ支援」というものがあります。 ジョブコーチとは、ジョブ(仕事)のコーチということで、障害者が働く会社に訪問して、仕事を教えたり、困りごとの解決策を一緒に考えたり、会社の方からの相談に乗ったりしながら、職…

2つのF

仕事や生活の中である行動を新しく身につけたい、またはある行動を止めたい場合、2つのFを確かめるところから始めてみましょう。 2つのFとは形態(From)と機能(Function)のことです。それぞれの頭文字を取って「2つのF」です。 形態とは行動の見た…

自己評価と他者評価

就職活動に取り組む際には、自己評価と他者評価の両方を集めてみましょう。 自己評価は、就職活動に関する特定の項目について自分で自分を評価します。 特定の項目とは、健康面や日常生活、コミュニケーション、作業能力などです。 例えば、 ●毎日決まった時…

タイムマネジメントする方法

仕事をする上でタイムマネジメントは大切です。タイムマネジメントには色々な手法がありますが、私が行っている方法をご紹介します。 少し手間もかかりますが、トータルで考えると効率的になっているかなと思います。 【準備するもの】 鉛筆、キッチンタイマ…

忘れ物をなくすには?

仕事や学校において「忘れ物」が続いて困っている方々がいます。 忘れ物をした際には、本人は「次は気を付けよう」と思うかもしれません。 周りの人も「次は気をつけなさい」「意識しておきなさい」とアドバイスをするかもしれません。 問題を解決したいとき…

新しい行動を覚えてもらうには

就職するということは、新しい行動を身に付けることといえます。 挨拶をする、担当業務の手順を覚える、得意先に出すメールを書く、清潔感のある身だしなみをする、雑談をする、間違ったら謝る、困ったら相談する、仕事を断るなど。 覚えることは多岐にわた…

高次脳機能障害と働くこと

高次脳機能障害とは、ケガや病気などで脳にダメージを負った際に発症する障害のことです。 高次脳機能障害を理解する | 国立障害者リハビリテーションセンター (rehab.go.jp) 若年層は交通事故やスポーツなどによる受傷、中高年層は脳梗塞や脳出血などの脳血…

ハローワークと障害者雇用

ハローワークには、障害者専門に相談に乗ってくれる窓口があります。 専門支援部門、専門援助部門など、それぞれの地域によって呼び方が異なっている場合があります。 障害者求人はハローワークのホームページで検索できますが、ホームページには掲載されて…

作業の見通しを持つコツ

皆さんは仕事をするときに、スケジュールを立てていますか? それとも、とにかく目の前のタスクに取り組む感じでしょうか? 作業を始める前には「これくらいの仕事なら1時間くらいで終わるかな」と思っていたのに、思っていたよりも時間がかかってしまった…

自己紹介書を作ろう

面接では、多くの企業から履歴書や職務経歴書の提出を求められます。 その際に「自己紹介書」の作成しておくと様々なところで役立ちます。 自己紹介書とは以下のような情報をまとめた資料です。 ・障害名 ・自分の障害特性や病気などの症状についての説明 ・…

障害があることを会社に伝える前の準備

令和3年3月から民間企業の障害者雇用率が2.2%から2.3%に引き上げられます。 障害があることを会社に伝えて就職することを、「オープン」と呼ぶことがあります。 「次の応募ではオープンで就職をする」等と使われます。 もし、障害についてオープンで就職を…

学校から社会に出る時期が近付いてくると

一人ひとりタイミングは異なりますが、いつか誰しも学校を卒業して社会に出る時期がきます。 高校なのか、大学なのか、専門学校なのか、学校の種類はいろいろありますが、 学業や友人関係などの学校生活でうまくいかないことがある方もいるかと思います。 そ…

【障害者雇用】遅刻や欠勤が多く、出勤が安定しない

障害の有無に直接関係がない話題ですが、遅刻や欠勤が多くて困るというケースは、割とよく聞く困りごとです。 そのような困ったことが続く理由は一つではありません。 ・夜更かし等の生活リズムが不規則になっている ・会社に行きたくない理由(仕事が難しい…

自分のことを知る

「これから働こう」、または「今、会社勤務しているけど、うまくいかない」といったときに、「自分のことを知る」と、労働条件を考える時や就職した後の働き方、困った時の対処方法を考える時に役立ちます。 ここでの「自分のことを知る」というのは、一般的…

障害者が就職活動をするときの基本ステップ<就職の準備6>

6.発達障害についての一般的知識を集める もし、診断がある方であれば、その診断名に関する情報を集めます。 一般的知識を得ることの主な理由は以下のとおりです。①自分のことをより深く知ることができるから②誤った情報に気付けるようになるから③自分の困…

5-2【補足】できるようになるよう少しずつ練習する

前回、働く上で必要なこと、考えておくことなどをお伝えしました。今回は前回の補足です。働くうえで必要となるとしても、今の自分にできるとは限りません。もし、今の自分にはできない項目もあるのなら練習が必要です。何を練習するかというと、職業準備性…

障害者が就職活動をするときの基本ステップ<就職の準備5>

5.希望を叶えるために不足があれば補う方法を考える 自分の就きたい仕事や労働条件が整理できたら、今の自分にできそうか考えてみます。 仕事の話の中での「できそうか?」というのは、「資格や経験を有しているのか?」のように聞こえます。当然、企業か…

障害者が就職活動をするときの基本ステップ<就職の準備4>

4.希望の労働条件を考える(会社への開示の検討を含む) 働きたいと考えた時、希望職種がわからない、特に就きたいという仕事が思い付かないということもあるかと思います。そんなときは、ひとまず職種選択は置いておいて、その他の労働条件を考えるという…

障害者が就職活動をするときの基本ステップ<就職の準備3>

3.周囲に伝えたいこと、お願いしたいことを整理する 発達障害は、一見するとわかりづらい面があります。障害の特徴が、コミュニケーションや学習、運動、感覚等に出やすく、これらが複数絡んだ結果として、様々な困難さが日常生活において現れるからです。…