障害者雇用×行動分析学 雑記帳

障害者雇用と行動分析学についての雑感です

新しい行動を覚えてもらうには

就職するということは、新しい行動を身に付けることといえます。

 

挨拶をする、担当業務の手順を覚える、得意先に出すメールを書く、清潔感のある身だしなみをする、雑談をする、間違ったら謝る、困ったら相談する、仕事を断るなど。

覚えることは多岐にわたります。

 

受入れ企業の教育担当者や障害者の就労支援者は、それらの新しい行動を教えることとなります。

 

新しい行動を教えるときに気を付けていることはありますか?

色々な点に注意しないといけませんが、大切なことの1つは「先修スキル」から教えていくことです。

 

例えば、挨拶を教える際には、まず「相手に近づく」行動ができるように指導します。

相手に近づかなければ挨拶できないからです。

何か行動をする際には、その前にできるようになっていなければいけない行動があります。その行動を先修スキルと呼んだりします。

 

何かの行動を教える際には、教えたい行動にはどのような先修スキルがあるのかから考えてみましょう。そして、先修スキルがたくさん出てくるように環境を整えるところから取り組んでみましょう。

ここでの環境を整えるとは「安心して近づける」、「近づいたらほめる(評価する)」ということ等を指します。