2つのF
仕事や生活の中である行動を新しく身につけたい、またはある行動を止めたい場合、2つのFを確かめるところから始めてみましょう。
2つのFとは形態(From)と機能(Function)のことです。それぞれの頭文字を取って「2つのF」です。
形態とは行動の見た目のことです。
もし、職場で大声を出すという行動問題があるなら、大声を出すこと(発声)が形態です。
もう一方の機能とはその行動が持っている働きのことです。
大声を出したら、周囲の社員が注目した。
大声を出したら、休憩を促された。
大声を出したら、嫌な仕事を変わってくれた。
行動は同じでもそれぞれ働きが違いますね。
「手を打てば、鯉は餌(え)と聞き、鳥は逃げ、女中は茶と聞く 猿沢の池」
という道歌がありますが、同じ「手を打つ」行動でもそれがもたらす働きが異なりますね。
行動を変えたいときには、見た目だけではなく、どんな機能を持っているのかを考えることが大事です。
機能を考えるためには、行動の直前と直後に何が起きているのか?を確かめましょう。