障害者雇用×行動分析学 雑記帳

障害者雇用と行動分析学についての雑感です

2つのF

仕事や生活の中である行動を新しく身につけたい、またはある行動を止めたい場合、2つのFを確かめるところから始めてみましょう。

 

2つのFとは形態(From)と機能(Function)のことです。それぞれの頭文字を取って「2つのF」です。

 

形態とは行動の見た目のことです。

もし、職場で大声を出すという行動問題があるなら、大声を出すこと(発声)が形態です。

もう一方の機能とはその行動が持っている働きのことです。

大声を出したら、周囲の社員が注目した。

大声を出したら、休憩を促された。

大声を出したら、嫌な仕事を変わってくれた。

行動は同じでもそれぞれ働きが違いますね。

 

「手を打てば、鯉は餌(え)と聞き、鳥は逃げ、女中は茶と聞く 猿沢の池」

という道歌がありますが、同じ「手を打つ」行動でもそれがもたらす働きが異なりますね。

 

行動を変えたいときには、見た目だけではなく、どんな機能を持っているのかを考えることが大事です。

機能を考えるためには、行動の直前と直後に何が起きているのか?を確かめましょう。