障害者雇用×行動分析学 雑記帳

障害者雇用と行動分析学についての雑感です

高次脳機能障害と働くこと

高次脳機能障害とは、ケガや病気などで脳にダメージを負った際に発症する障害のことです。

高次脳機能障害を理解する | 国立障害者リハビリテーションセンター (rehab.go.jp)

 

若年層は交通事故やスポーツなどによる受傷、中高年層は脳梗塞脳出血などの脳血管の疾患による受傷が比較的多いと言われています。

 

それまで仕事をしていた方が、受傷されることもあります。

脳にダメージを負うような大きなケガや病気の場合、高次脳機能障害だけではなく、身体に障害が残る場合もあります。

 

手術や入院が終わると自宅に戻り、その後職場復帰を目指すという流れになる方もいます。

 

その際、障害を会社に正しく伝えることが大事になります。

職場に戻る際に障害が残っていると、場合によっては周囲に配慮を求める必要が出てきます。また、元の担当業務に戻れない場合もあり、配置転換をすることになるためです。

 

身体の障害は本人も周囲も症状や苦手なこと等が比較的把握しやすいものです※。

(※全員がわかりやすいわけではありません)

一方、高次脳機能障害は注意力や記憶力、集中力、感情のコントロール等に課題が出やすく、一見するとわかりにくい障害です。

 

そのため、職場復帰までは比較的スムーズに進んでも、しばらく仕事をすると「何か以前と働きぶりが違う」「慣れているはずの仕事でミスが出る」「同じミスを繰り返す」などの課題が出てくる場合があります。

そして、高次脳機能障害についての知識がないと、何が原因でうまくいかないのかわからず、ご本人も会社の方も困ったまま経過することもあります。

 

脳に大きなケガや病気を負った後、就職活動や復職活動を行う際には、高次脳機能障害の有無について医療機関に確認されるとよいでしょう。