障害者雇用×行動分析学 雑記帳

障害者雇用と行動分析学についての雑感です

障害者が就職活動をするときの基本ステップ<就職の準備5>

5.希望を叶えるために不足があれば補う方法を考える

 

 

 自分の就きたい仕事や労働条件が整理できたら、今の自分にできそうか考えてみます。
 
 仕事の話の中での「できそうか?」というのは、「資格や経験を有しているのか?」のように聞こえます。当然、企業から指定されている資格や経験は欠かせないものなので、その点のチェックはしておきましょう。

 しかし、それ以外の点の「できそうか?」もチェックしておきましょう。仕事自体のスキルの他に問題になりやすい点をまとめてみました。

 

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仕事自体のスキル以外で課題になりやすいこと(一部)

 

 これらの点は、仕事をする上での基本となる部分の主だったものです。働くときの土台部分ともいえ、ここが不安定だと仕事をする上で支障が出やすくなります。

(なかには、体験を積み重ねて習慣化させることが必要な項目もあるので、長期的な取り組みが必要となる場合があります。そう考えると、小さい時から少しずつ取り組み始めると、本人も周囲も負担が少ないといえます)

 

 そして、できていないと会社での印象が悪くなる可能性があります。それぞれの項目で、「今の自分はどこまでできるのか?」を確かめてみましょう。

 当然、一人ひとりのできることには違いがあるので、もし一人でうまくできないなら、「できるように少しずつ練習する」、「誰に協力を依頼する」等も解決策となります。全て一人で行う必要はありません。どうすれば解決できるかを考えてみましょう。


 また、希望する労働条件を変えるというアプローチもあります。

 例えば、希望する会社の労働条件が「8時出勤、17時終業」なんだけど、今の自分には、「朝早く起きることがどうしてもできない」や「8時間勤務をするほど体力がない」とわかったとします。
 その場合は、労働条件を「遅い時間に出勤できる」、「1日4~5時間勤務」などに変えて探してみましょう。これは、条件に自分を合わせて、できるようになるだけではなく、今の自分にできる条件を探す方法です。

 

 

 今回出てきた「できるようになるよう少しずつ練習する」については、次回取り上げたいと思います。
(つづく)